コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黄金の少女と災厄・古の呪い【オリキャラ募集します!】 ( No.77 )
- 日時: 2012/04/08 22:32
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://yaplog.jp/8710kuma/
【第十四話】−"進む"それが僕達にできる唯一の手段
深緑side
毒林檎の森を超えることを忘れている馬鹿どもの首根っこを掴んで紀義に向かった。
しかし、そこまであっけなく紀義に付けるわけがない。もし付いたとしたらそれは世間で言う死亡フラグと言うやつだ。
薔薇の茨や蔓の鎖など…はっきり言って面倒くさい物がたくさんある。できるだけ早く出るようにしたい。
野宿など、女が嫌がりそうなのは出来るだけ避けていきたい…喚かれたら面倒くさいからな。
そう心の中で少し悪態を吐きながら、森の出口を探していた。しかし、全然見つかりそうにない。見つかる気配が全くない。
それは、こいつら…−黄龍たちが全く探す気がないからだった。朱莉に質問攻めをして、話したり歌ったりしながら俺の後をついてきていた。
……こいつら、潰してもいいだろうか?問答無用で。
本気で殺意が芽生えそうになりながらも、こらえて出口を必死に探した。本当に何処にあるのだ?
周りが暗くなり、次第と焦りが大きくなっていた時だった。
「深緑君…足疲れたよ………今日、一日中歩いてるよ?もう野宿でもいいから休憩しようよ……ねぇ、赤荻君、群青ちゃん、朱莉ちゃん…………」
黄龍があからさまに疲れた声を出して我に返った。そういえば、一度も休憩を取っていなかった。
その前に…野宿ってお前、本当に女か…?少しは警戒しろよな…勘違いされるぞ…。
「俺はいいと思うけど。だって、野宿だぜっ?!めっちゃ楽しそうじゃないかよ!!」
「あたしもいいわよ〜別にやましいことがあるわけじゃないしww寧ろ赤萩なんてこっちから(武器で)襲うからね」
「んだとっ!お前に(武器で)襲われる前にこっちがやってやるっつーの!」
「……あたしも別に」
あぁ、こいつらは野性的…否、野獣的な思考を持っているのを忘れていた。俺としたことが。
「お前らはもう、何処に行っても生きていける気がするぞ。俺は」
「え?それ褒め言葉?褒め言葉として受け取っていい?」
「もう、それでいいからどっか行ってくれ」
「何言ってるの深緑君。仲間を見捨てるなんてそんなことさせるわけないじゃん。私は絶対に深緑君のこしたりはしないから!その逆もしかり」
「うぜぇ。かっこいいと思って言ってるところがさらにムカツク。お前もうマジでどっか行ってくれ」
俺は黄龍の言葉にムカついて無視することに決めた…が、野宿するかしないかで困っていたことを思い出して幼稚なことをするのをやめた。
「本当に、野宿でいいんだな?」
「「「おk--------------!!」」」「…(こくん)」
「お前らもう、動物になっちまえよ」
深緑の言難易度の高い(?)言葉は、馬鹿の四人に伝わる筈がながった。
(最初から一mも期待していなかったが、此処まで馬鹿とは…もう逆に期待通りだな)