PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黄金の少女と災厄・古の呪い【オリキャラ募集します!】 ( No.9 )
- 日時: 2012/03/06 21:04
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: 064ZHG0B)
【prologue】
誰も本当の"私"を見てくれない。
誰も本当の"私"を愛してくれない。
そう気付いたのはいつだっただろうか?その真実に私は目を逸らして生きてきたのだ。
でも、もうそんな事気ににしないで思いっきり外へ駆け出そう。
私はもう、籠の中の小鳥じゃない。
羽ばたける、自由の鳥なんだっ!!
その話を聞いていた少年がぱたん。と本を閉じたので無造作な音が部屋の中に響き渡った。音を発した原因の少年は「はーっ、」と小さくため息を履いた。
「…お前は妄想心が強すぎるだろ。」
「ちょっと!深緑君…私の悲劇のストーリを邪魔しないでちょうだいっ!!」
「お前以上に幸せ者はいないだろう…。」
「ひっどーい!」
私がきーきー叫びながら深緑君をぽかぽかと叩いていると、心底嫌そうな顔をされてしまった。くそぅ、そっちが悪いのに…。
ぶつぶつと呟いている少女に少年は少し落ち着いた声で言った。それも、顔の表情を一つも変えずに。
「俺達はもう、子供じゃないんだ。」
その言葉に私は少なからず、自分は変わったんだと言われた気がして寂しくなった。しかし彼は、
「お前は、変わらないままでいい。」
そう言って微笑んだ。
その瞬間、
あぁ、私は変わっていないんだと思えて不思議と自然に笑顔がこぼれた。
ー旅路まであと数日。
彼に見つかる前までは順調だった筈なんだけどなぁ。
「お前の考えることなど分かる。」
そう言われて心が鳴ったのは何故だろう?
ーこれが始まり
PR