コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黄金の少女と災厄・古の呪い【オリキャラ募集します!】 ( No.93 )
- 日時: 2012/04/16 22:44
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://www1.x-feeder.info/kuma/
【第十五話】−体温って温かいね
相当、自分たちは旅をなめてると思うんだ。
「じゃあ、男子はこっちから入っちゃ駄目よ??分かってるよね?」
群青ちゃんが地面に寝袋を投げ捨てて、木の棒で線を引く。完璧に男子の領域が狭い。
「狭くね?そりゃあ、女子の方が一人多いけど……ひでぇと思うよ??何この差………」
赤荻君が文句のありそうな顔で線を踏んだ。そうして、群青ちゃんに睨まれて睨み合いが始まった。
「じゃあ、こうしよう!2、3で別れる♪」
それを止めようと思って私は案を出した。うん、いい案な気がする。これ以上にないほど、いい案だ。
そう思ったが、群青ちゃんにその案はズタぼろに切り裂かれてしまうのだった。
「……ねぇ、黄龍。あんたって馬鹿なの?既に男女が離れたことで2,3になっているでしょう??大丈夫???」
「あ……そっか」
自分が馬鹿なことを言ったのにいまさらながら気が付いた。あぁ、恥ずかしい恥ずかしいw
あ…そう言えば、本題を話してなかったね!!
因みに、今悩んでるのは寝る場所の配置。女子の方が広い!って赤荻君が喚くんだけど…どうすればいいかな?
「んなこと言うなら、お前が女子の方で寝ればいいだろう……」
深緑君がそう言った。あ、確かに……てか、深緑君と一緒に寝たら凄い嫌そうな顔されるだろうな、赤荻君。
「そうだよー私、深緑君と寝るしね〜?慣れてるからだ以上b「待て、慣れてるって何?!」…え??だって、よく一緒に寝てたし…;;」
深緑君をちらっ、と見ると「俺は知らん」的な雰囲気を出して無視されてしまった。貴方も被害者だよ?!
何か自分が駄目なことを言ってしまったか慌てて考える…が、何一つ想いでない。あれ?失態ってやつ???
「二人は付き合ってるの?!」
「え?深緑君が温かいから…私、寒いと孤独な気分しちゃうんだ。そんな時、深緑君は必ず傍に居てくれた…それだけだよ?」
そう言うと、群青ちゃんには呆れた顔を…朱莉ちゃんには駄目だ、こいつ。てきな顔をされた。
あれれ??朱莉ちゃん…そんなひどい扱いをする子だったかい??私はそんなひどい朱莉ちゃんを知らないよ?
「ふぅ……で、結局どうするんだ?朱莉は誰と寝たい??」
「……黄龍と深緑の邪魔は出来ない」
「「は?」」
深緑君と言葉が重なった。まて、邪魔って何だ。邪魔って。え?付き合ってるの前提なの???
もう一度深緑君をチラ見すると「どうにかしろよ」って顔をされた。無理だよ…そんないい案も策ないし…………;;;;
「ま、いいか……深緑君!一緒に寝よう!!」
「疑われるような物言いをするな。まぁ、いいが」
「「深緑なんかムッツリだ!!!!!」」
「なんでだよ!」
「ムッツリってなぁに??」
「「「黄龍は知らなくていい!!」」」
「え〜???」
まぁ、その後あたしは無事に寝ることになった。
え?誰とだって?????
勿論、深緑君とに決まってるじゃない。
「……健全な14歳が襲わないで済むって事に喜んどきなさいよ?深緑じゃなくて赤荻とかだったら襲われてるわよ???」
「ふぇ??赤荻君、いい子だよぉ?」
「そう言う意味じゃないの!!男は全員、獣ってことよ!!」
「え?!魔獣?!そうだったの、深緑君に赤荻君」
「「嘘だ」」
「やっぱり違うじゃん!!」
「誰も"魔"獣って言ってないでしょう!!」
「あ…ごめん」
今日の群青ちゃん、どこかおかしかった。
(べっ、べつにあたしもしたかったとかじゃないしっ!!)