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Re: 君がはじめて ( No.14 )
日時: 2012/03/21 21:48
名前: 珠紀 (ID: GC8OxdMB)

「遥希くん!?何かあったの?!」

「はぁ、あ、いや…部活抜け出してきたから、顧問に見つかって追っかけまわされた」

いろんなところを走り回ったのだろう、言葉が途切れ途切れだ。

「えぇ!?いいの!?」

「あぁ...いいのいいの。」

か、軽い...。

「そ、それにしても先生もすごいね。追っかけまわすなんて」

「だよなぁ。俺も走りながら感激した」

ははっと遥希くんは、先生のことを思い出したのか笑った。

遥希くんって笑うと、子犬みたいで可愛いんだよね...

こういうのをカワカッコイイ男の子っていうのかな…?

「...また見てる」

「え!?」

「あ、いや。また顔をじっと見てるなと思って。顔になんかついてる?」

「そ、そういう訳じゃなくて.....!」

「休みの日に買い物に行った時にも、まわりの女の子に見られるんだよなぁ。俺ってそんなに変な顔してるか?」

そ、それは遥希くんがかっこいいからじゃ....?

自覚ないんだな…。

でも、困ってる遥希くんも可愛いかも。

「ふふ」

私は思わず笑ってしまった。

「!?や、やっぱり変なのか!?」

「あ、違うの!ただなんか遥希くんが可愛いくて...」

「え...」

「ヘ?」

私、今なんて言った!?

「ご、ごめんなさい!!男の子に可愛いなんて、失礼だよね!」

「あ、いや、別に...」

遥希くんはぽかんとしている。

沈黙がながれる。

ううう...

沈黙が苦しいよぉ...

「あ...のさ。」

沈黙をやぶったのは遥希くんだった。

「ははい!?」

「明日ちょうど休みだし、どっかいこっ...か?」

それって..

「デートしよ」

デートォォォォォォォォォォ!?