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ー撮影当日ー

「何！？そのアト！！」

監督は、まこの身体を見て大声をあげた。

「すみません…」

まこは、恥ずかしそうに身体を両手で隠しながら頭を下げた。

「…っっ！！こんなんじゃ撮影できないわよ…」

監督はイライラしたように俺を見た。

すると、じろじろ俺を見た監督は俺の方を指差した。

「まこちゃん！！この子と絡んでいる写真撮るから」

「えぇ！？」

まこは俺を勢いよく見た。

「…っっ！」

俺と目が合うと恥ずかしそうに目線をそらした。

「遥希くん…だっけ？あなたこの子の彼氏でしょ？色っぽくこの子とイチャイチャしてちょうだい…。それを撮るから。顔がイケメンだし絵になるわ」

イチャイチャか…。

…いいこと思いついた…。

俺は、蔓延の笑みを監督に向けた。

「イイッスヨ」

「ひぇ！」

まこは、俺の笑みを見て何かを察したのか…後ずさったのだった