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「ただいま…」

「おかえり…あ、遥希さんもいたんだ…」

南沢は俺を見るなり、無視してまこの手を握った。

「おい…」

俺は、南沢の腕をつかんだ。

「何…？」

南沢は不機嫌そうに、俺の手を乱暴に振り払った。

「お前のやること全部、子供なんだよ…」

「だから？」

俺と、南沢はまた睨み合った。

「波瑠…」

まこは、南沢を叱るように見た。

「こういう…時だけ年上面すんな…イラつく…」

「ぇ…っっ!!」

一瞬だった…。

まこは、南沢に腕を引かれると唇を重ねた。

俺の頭に血が上った。

ーッッガンー

俺は南沢をまこから押し引き離した

「いってぇ…」

南沢の唇もとに、血がにじむ。

まこは、信じられないという表情で呆然と立ったままだ。

「ふざけんな…っっ」

俺は、まこを連れて玄関を出た。