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〜まこsaid〜

「は、遥希くんっっ！！待ってっっ」

私は、遥希くんに手を引かれ息を切らしながら呼び止めようとした

「…」

だけど遥希くんは何も言わず足を止めようとしない

握られている部分が痛い…。

私は、遥希くんの顔をみた

私の知らない顔…。

知らない遥希くん…。

遥希くんがどこかに行ってしまうような気がした。

「…っっ！！遥希くん！！」

私は、握られている遥希くんの手を握りしめ止まった。

すると、遥希くんはビクッと身体を震わせ止まった。

「…何？？」

遥希くんは、私に笑顔を向けて振り向いた。

…偽の笑顔を…。

「…ごめんね…」

「なんで…まこが謝んの？」

「キス…されちゃっ」

「言わないで」

遥希くんは私の言葉を遮った。

「…距離おこっか…」

遥希くんはゆっくりと私に向かい合い、静かな声で言った…。