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「遥希くん」

声の方を向くとまこが立っていた

「っっ！！なんできたんだよ！」

まこの身体がびくりと動く。

...あんなひどいことしたのに、なんでくんだよ

「だって遥希くん、つらそうな顔してたから...」

まこの声が震えてる

「...まこはさ...俺のこと怖くないの？」

俺はまこの顔をじっと見た。

「怖くないよ」

それに応えるかのようにまこも俺を見つめた。

「なっっんで...！」

俺はまこから目をそらした

その瞬間身体が暖かいものに包まれた。

まこだ。

まこが俺を抱きしめたのだ

「....っっ」

思わず泣きそうになった

「俺...まこのこと好きすぎて、壊しちゃいそうで...怖くて...」

「うん…」

「俺...ちゃんと付き合ってないのに、あんな事」

「遥希くん」

まこが俺の言葉を遮った

「私ね…いやじゃなかった」

「え？」

かすれた声がでた

「いやじゃなかったよ」

「それって...」

俺はまこの方を向いた。

「っっ」

瞬間唇に暖かいものがあたった。

キスだ

それもまこから。

「好き、だよ？」