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学校の帰り、私はいつものように遥希くんを桜欄の校門で待っていた

『もうちょっとで行くから！』

メールがきてから待つこと5分。

「ごめっ…待った？」

あ、汗びっしょり…！！

「大丈夫？」

私はハンカチで遥希くんのおでこを拭いた。

「うん…。部活の練習試合がちかいからちょっとっっ、やってきた」

「え！？じゃ、じゃあ部活でた方がいいんじゃ…」

「やだ。」

遥希くんは幼い子供のようにそっぽを向いた。

「どうして…？」

「だって、まこと帰れなくなるじゃんか…」

すねてる…。

「あ、そだ。俺その練習試合出るから見にきてほしいんだけど…」

「え！？いいの！？行きたい！」

「じゃあ、メールで場所伝えるから」

「うん」

…でも…。

練習してなくても遥希くんでれるんだ…すごいなぁ。

ん？

待って…？

「遥希くんってなに部なの？」

肝心の部活動を知らなかった

「あ〜…言ってなかったっけ？バスケ部」

バスケ…かぁ

なんか納得。

背高いし、モテるんだろうなぁ…。

う…。

少し複雑…。

「ん？」

何にも知らない遥希くんはかっこいい顔を傾げた。

はぁ…