コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【お客様】いろはにほへと☆わーるど【待ってます!】 ( No.102 )
- 日時: 2012/04/09 16:28
- 名前: かがみ (ID: nlCdadAl)
八話 〜クッキーの正体〜
「でさ、クッキーって何者なの?」
学校から帰った後、あたしはドーナツを食べていたクッキーにこう聞いてみた。
魔法使うし、喋るし、動くし。
それに、あの異次元みたいなところ。絶対何かあるよ!
「宇宙人なの?」
「バカ。この体で宇宙人なのか?どう見ても人形でしょ。」
「ぐ。そうだけど・・・。正体、教えてよ!」
一度聞いちゃうと、気になって眠れなくなるっていうのがあたしの特徴なの!
「ダメ。もし正体を教えたら、ボクはこの家にいられなくなる。ボクはともかく、いろはやミキはボクがいなくなったら寂しいだろ?」
クッキーがあまりにも自慢げに言うので、あたしは少しムッとしてしまった。
「そんなことないもん!あたしだって、子供じゃないし!」
「本当に?」
「ほ、ホントだよ・・・。」
あ〜、クッキーがいなくなったら寂しいって、素直に言ってよ、あたしのバカ!
「教えない。」
は?
むかむかむか〜〜〜〜!
何よ。人を散々いじって、結果がそれ?(いなくなったら困るけど・・・。)
「じゃあせめて、これを教えて。異次元って、何なの?」
正直言って、クッキーの正体よりも異次元の方が気になってたんだよね←
「・・・あそこは、ボク達の故郷だよ。ボクは、そこから来たんだ。」
あ、ついでにクッキーの故郷も知っちゃった!ラッキー♪
「それでそれで?」
「異次元は本と繋がっていて、そこで呪文を念じると異次元に行けるんだ。いろはの時も、そうだったろ?」
「え?あたし、呪文なんか念じてないよ?」
「ふ〜ん・・・だけど、『特別な子』じゃないと、それは無理。きっといろはと一緒にいた誰かが偶然その呪文を念じただけだろ。」
そうなの?
「あ、『特別な子』って、何?」
あたしは気になったことを聞いてみた。
「『特別な子』とは、人間とボクらみたいなやつのハーフってところだな。この世にはあまりいないけど。」
「へ〜え・・・。」
何だか、不思議な言葉がどんどん出てくるなあ。あたしの日常って、こんなのだったっけ?
「はい、これで終わり!これ以上人間に話すと、ボクらの命にかかわる。」
「分かった。」
なんか、クッキーについてよく分かったような、謎が深まったような・・・。