コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 【ksキャラ絵】いろはにほへと☆わーるど【うp!】 ( No.129 )
日時: 2012/04/24 21:19
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)

六話 〜王女様ー!〜

「えっと、ここは、サフラン草原だよね!」
「ぶっぶー! 残念、ラベンダー草原!」

 あたしとサジュさんは、ここはどこにいるのか、クイズをしていた。
 あたしが地図を見て問題を出す方で、サジュさんが、答える方。

「けちー! 近いじゃん!」

 サジュさんが、ほっぺたを膨らませて言った。

「それはおいといて。というわけで、罰ゲームです! この冒険から帰ったら、すぐに三時間勉強してください!」
「やだよ〜〜〜!!」

 なんか、あたしが、違うキャラみたいになってるのは気のせいです!(あれ・・・・・・?)
 ていうか、サジュさんって、こうやって見ると普通の女子高校生みたいだよね。まだあたしと同い年、か。

「サジュさん。十五歳で王女様って、大変じゃないですか?」
「まーね。国民に食料を与えたり、政治に出なきゃいけないから。リリジアス王国の歴史もカンペキに覚えなきゃいけないし、やだよ〜」

 サジュさんが、ため息をつきながら言った。

「確かに、歴史の勉強って眠くなって、やる気が起きないですよね」
「でしょでしょ〜?」

 そして、きゃはは、と無邪気に笑う。やっぱり、人間界の女の子みたい。
 あたしも小学生の時は、サジュさんに似てたな・・・・・・。

「あの、サジュ、藤崎さん。レードヴィス街が見えてきましたよ」

 今までずっと黙っていた藤崎くんが、突然口を開いた。

「あ、ほんとーだ!」

 サジュさんの指さした先には、リゲルダ城よりは大きくはないけれど、きれいなお城が見えていた。

「・・・・・・リゲルダ城よりも、高そう」

 サジュさんが小さな声で言った。
 今は、そういう場合じゃないんですよ・・・・・・。

「サジュさん、今はそれよりも、クリスタルステッキを取り戻す方が先だよ」

 あたしの肩に乗っていたクッキーが、サジュさんの方を向いて、呆れたように言った。
 同情したくはないけど、ここは、クッキーの言っていることが正論かも・・・・・・。

「でもねえ、あたし、もう疲れちゃった・・・・・・。いったん、休みたいな。あ、お金持ってくるの忘れた」

 駄目じゃん!

「では、この先の酒場で泊めてもらいましょう。あまり贅沢は出来ないけど」
「やったー! ユート、大好きぃ!」

 また王女様は、純粋な顔で笑う。だけど、やっぱり顔には、疲れが見える。
 結構な距離歩いてたんだあ・・・・・・。

「そ、そんなことで大好きとか、言わないでください!」

 今度は右沢君が、照れた顔で言った。
 やっぱりこの二人、ほほえましい&羨ましい・・・・・・。