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三話　〜君の秘密は！？〜

「ねーねークッキー。」
あたしは、机の上で本を読んでいるクッキーに話しかける。
「なんだ、いろは？」
クッキーが振り向いた。
「クッキーは、どこからきたの？」
「え？ボク？」
「うん。ぬいぐるみなのに、動いたり喋ったりして、不思議だよ。」
「・・・・・・どうしても、聞きたい？」
「うん、どうしても！」
「・・・・・・。」
「・・・・・・・・・？」
「・・・ムリ！」
「ええ！？」
ちょ、ヒドっ
「いろは〜？何一人で喋ってんの？きもい。」
あ、お、お姉ちゃん！ヤバっ
「あはっ！何にもないよ。なんにも！」
「本当に？今見に行くわよ。」
「ふえぇ！？」
（ね、ねぇクッキー、早く隠れてっ）
ガチャっ
ドアが開いた。
「いろ・・・い、犬！？」
え？クッキー、隠れてって言ったのに！
「よう！ボクはクッキー、よろしくね！お前は、いろはのねーちゃんか？」
「喋った・・・。」
「ちょっ・・・クッキー！あ、ははは、お姉ちゃん、ビックリした？これ、実は喋る人形で・・・」
「かわいい・・・・・。」
「え？お姉ちゃん？」
「かわいい！この人形、あたしにちょうだい！」
意外・・・。
あ、そうか。お姉ちゃんって犬好きだったっけ。
と、とりあえずごまかせて良かった・・・