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四話　〜意味不な犬〜

キンコ〜ン
朝のＨＲの予鈴がなる。
やばっ！いそがなくちゃ・・・・・・。
学級会の仕事で、時間ぎりぎりまで職員室にいたんだった。
「あ、いろはちゃん。何か落としたよ。」
同じクラスの優子ちゃんが言った。
「何？あ・・・。」
見覚えのある大きめの犬のキーホルダーだ。
も、もしかして・・・・・・。
（クッキー！もう、また学校に来たの？）
私は誰にも聞こえないようにこそこそ言った。
（いーじゃん。暇だったんだし。）
（良くないっ！誰かに見つかったらどうするの！？）
（ボクは誰にも見つからないよ。それよりも、もう授業始まるよ。）
（あ、そうだった！とにかく！）
あーどうしよう！間に合わないよー。
（しょーがねーな。）
クッキーがそういった瞬間、目の前がまぶしくなった。
「な、何・・・？眩しっ！」
「うるさいっ！」
ん？おさまったかな？
「もう目を開けていいぞ。」
クッキーの言うとおり目を開けると、教室に着いていた。
「え？どうして？さっきまで、職員室の前にいたのに・・・。」
「ふふん。ボクの魔法の力だ。感謝しろ。」
「は？魔法って、クッキーって魔法使いだったんだぁ〜。すごい！」
「藤崎さん（いろはの名字）。何をしゃべっているんですか？」
先生がこちらをジロリとにらんだ。
「すいません・・・。」
このことは、帰ってからゆっくり考えようっ！


次回、ルナちゃん登場させます！