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八話　〜ツインテールで行こう！〜

「ねえねえお姉ちゃ〜ん。」
「？何よ。」
「髪ツインテールにしてみて！」
「は？なんでそんなことしなきゃいけないのよ！」
「だってだって、うちのクラスで流行ってるんだもん！」
「そんなの、自分でやればいいじゃない。それよりもなんでツインテールなんかが流行ってるの？」
「それそれ！下級生に、リンちゃんっていう、すっごくかっこよくてすっごく強い女の子がいるんだって！その子がツインテールだから、それで。」
「意味不明な理由ね。」
う〜ん。お姉ちゃんはダメか。じゃあしょうがないね。諦めよう。
っていうか、あたし、リンちゃんに会ったことないか！よし、明日、聞き込み調査に行こう！

〜次の日〜
「すいません。このクラスにリンって言う人いますか？」
「え？いるけど・・・その子に何か用事？」
このクラスの先生が出てきた。
「はい！言いたいことがあるんです。」
「分かりました。でももうすぐ授業が始まるので、早めに切り上げてくださいね。」
先生がほほ笑んだ。このクラスの先生は、優しくていいなあ。
「いたいた、用事よ！」
「はい・・・。」
その噂の通りツインテールでオッドアイの女の子がこちらに向かってきた。
「用事って、なんっすか？」
「あなたに会いたかっただけ。」
「は、はぁ？そんなことのために呼びだしたんなら、俺はもう戻りますんで！失礼します！」
「あ・・・。」
あーあ、帰っちゃった。ちょっとビックリしたのかなぁ。
お姉ちゃんはたまにあたしのこと『行動力がありすぎる』っていうけど、正論かも・・・・・・。