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九話　〜みんなでお出かけ！〜

「えぇ！？あたしと魔古南ちゃんと、ルナちゃんと、そしてリンちゃんでお出かけ？」
休み時間、いつもの様にルナちゃんと一緒に図書室で本を読んでいたら、急にルナちゃんがこんなことを言い出した。
「ええ。私といろはちゃん、学級委員でしょ。で、クラスで浮いてる魔古南ちゃんと、下級生のリンちゃんと一緒に人に慣れるために遊びに連れてけって、先生が。」
「え〜？そんなの別に気にしなくていいじゃん。この前リンちゃんのところに行ったけど、性格がちょっとかわっただけで、全然フツーの子だったよ。」
「で、それはいつ？」
「明日。土曜日だからって。」
「ええ？急だね！」
「うん。とりあえず魔古南ちゃんとリンちゃんには私から言っておくから、いろはちゃんは明日一時に学校の前で待ち合わせね！」
「了解！」
といっても、ちょっと緊張するな・・・・・・。

〜次の日〜

「あ、来た来た。いろはちゃ〜ん！」
正門の前で、ルナちゃんが呼んでいた。横を見ると、他の二人ももうついて、暇そうに携帯をいじったり、ぼーっとしていたりしていた。
「お待たせみんな！まずは何処に行く〜〜？」
「あの、いきなりタメ口で話すの、やめてもらっていいっすか？こっちが暇じゃないんで。」
「あ、ごめんなさい・・・・・・。」
「まずはカフェに行ってから帰りたいです。別にいつでも帰っていいんですよね？」
魔古南ちゃんが言った。二人とも、あんまりやる気なさそう・・・。
「じゃあ、こっから最寄りの駅に行こうっ！・・・じゃなくて、行きましょうか。」

カフェ

「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
（気まずい・・・。何か話題作らなくちゃ！）
「あの、みんな、何のメニューにする？」
「俺は、ショートケーキでいいっす。」
「・・・クレープで。」
「私はチョコレートケーキがいいなっ♪」
「す、すいませ〜ん！定員さ〜ん！（大変だ・・・。）」
結局、何も変わらずに問題児たちのお出かけはおわりましたとさ！