コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: いろはにほへと☆わーるど ( No.70 )
- 日時: 2012/03/27 22:18
- 名前: かがみ (ID: JkjZHF0x)
一話 〜魔法使い?〜
「クッキー!おやつ持ってきたよ〜♪」
クッキーを焼いたから、クッキーに食べてもらいたくて。
「おう!ありがとー!・・・っててて、クッキー?」
「え?そうだけど。どうかした?」
「い、いや。そんなことはないんだけど・・・。」
「じゃあ食べて!せっかく作ったんだから・・・。」
「ごめん。なんか共食いしてるみたいで食べれない。」
ええ〜?そんなに言うんだったらしょうがないな。お姉ちゃんに食べてもらおうっと!
「あ、いろは、それはやめとけ!」
クッキーが、短い腕をぶんぶんと振った。もう、さっきからどうしたの?
「・・・ミキは、今ちょっと機嫌悪いから。」
今度は、少しさみしそうにうつむいた。なんか、こんなクッキー珍しいからちょっとかわいい。まあ、けんかしてさみしいのは分かるけど・・・。
「あ、お前、今、ボクのこと『かわいい』って思っただろ!?」
「え?分かっちゃった?」
クッキーは今度は赤くなった。なんか、いろいろクッキーって忙しいよね。
「う〜ん。でも、このクッキーどうしよう。自分で食べるのもなあ・・・。あ、いいこと思いついた!リンちゃんや、魔古南ちゃん、琥珀、ルナちゃんと一緒に食べればいいんだ!あ、だけど、それなら、みんなと会わなきゃいけないな・・・。」
「それなら、ボクに任せてっ!」
クッキーがここぞとばかりにどや顔で立ちあがった。お、魔法を使う気か!?やったー!
「じゃあ、3・2・1。それっ!」
目の前がまぶしく光った。これを体験するのは、二度目。
「・・・・・・。あれ?何も起こんないけど?」
「まあまあ、そう焦るな。」
はあ!?もしかして、あんた、運に任せる気!?
「そうじゃないって。もうすぐ効果が表れるから・・・。」
ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴った。
「こんなときに誰だろう。あたし、見てくるねー!」
もしかしたら、リンちゃんたちかも知れない!
玄関に行く途中、お姉ちゃんに会った。
すぐに行っちゃったから分からなかったけど、お姉ちゃん、泣いてた・・・?
「裕也・・・ひどいよ!」
ゆ、裕也?誰?あんなお姉ちゃん見るの、お母さんが亡くなった時以来、初めて・・・。お姉ちゃんはあたしに気付かなかったのか、リビングに行って小さな声を出した。
ピンポーンピンポーン。
もう一度インターホンが鳴った。急いででなくちゃ。
インターホンに繋がる受話器を取った。
「ルナです!いろはちゃん、いますか?」
ルナちゃんだった。
「は〜い。いろはです!今行くね!」
ガチャ。
や、やっぱり、クッキーの魔法は本物だったんだ!
こんなので1055文字ですよw