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番外編　もしも瀬菜ちゃんがブスだったら

「ハァ！？可愛いこ！？あんた、女だろ！！」

「キャハハ、いない〜？」

「いねーよ！いいかげんに目を覚ませ！伊歩！」

「いいじゃん〜結華。」

「にゃあ、あたし、おなかすいてきたにゃ。」

「んじゃ、ファミレス行く？」

「あ、良いね〜♪」

「でも、あたし、金欠中にゃ。」

「んじゃ、おごってやるよ。レート1.5ね。」

「高いにゃ！」


瀬菜は、三人の少女達を目で追った。

きらきらと輝いて見える彼女達は、瀬菜にとって、どうやっても、宝石にしか見えなかった。

「...いいな。」

すこしつぶやいてから、顔を赤く染める。


不細工な瀬菜にとって、彼女達の集まりは、憧れだった。

鏡を眺めても、やっぱり変わらない。


ドン！！

「わ、ちょっと、大丈夫ッスか？」

「あ、ごめんなさ...！」

じーっと覗き込む少年にドキッとする。

「そ、そんなに見ないで下さい...！私なんか、不細工を...！」

「性格美人」

その人はそうつぶやいて笑った。