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番外編　Xmas

「日向よぉ。」

天海がしかめっ面をして、言ってきた。

「何だ？」

「もうすぐなにがあるかわかるか？」

「は？」

「１２月２３...あ、クリスマスがあるね。」

上条がそう答えてきた。

「あぁ。クリスマス...。あ、だから、珠洲さんが走り回っているわけか。」

そういうと、俺は、忙しそうに走り回っている、珠洲さんを見た。

「クリスマスといえば、恋人達の行事！これは、スキャンダルがたくさん出てきますわー！」

「クリスマス、ねぇ。」

俺は、ため息をつくと、浮かない表情をうかべた。
「なんだぁ？日向。俺たちはともかく、日向なんか、めっちゃ可愛い愛しの瀬菜ちゃんがいるじゃねーか。」

「ん......。そーだな。」


「オイオイ、日向！あんなに可愛い彼女でも、不満か？わがまますぎる！！」

「別に？瀬菜ちゃんが嫌なわけじゃないけど、なぁ...。」

彼女にクリスマスといって、なにも起きない気がするんだよな。うん。


「そんなら俺達が瀬菜ちゃん、とってやろーじゃんか！」

「あ、いいねーそれ。」

天海と上条が、意気投合している。



クリスマス、ねぇ、クリスマス...。

俺は、瀬菜ちゃんに、どうアプローチできるかとひたすら考えていた。