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番外編　Xmas　02

「瀬菜ちゃん！」

俺は、結華ちゃんと歩く瀬菜ちゃんに声をかけた。

「もうすぐ、クリスマスなんだよ〜！！」


すると、いつもの反応とは違い、とても、可愛らしい声をあげてはしゃいだ。

「そーだねっ！！」

「...？」

「サンタさんとか、いつまで信じてた？俺は...」

話をもりあげようと、そこまで俺が言うと、いきなり思いっきり飛び蹴りをくらった。

「いっつ......」

「日向！こっち！」

結華ちゃんがものすごくイライラした表情で怒っている。


俺が、しょうがなくついていこうとすると、瀬菜ちゃんが顔を曇らせた。

「どこ行くわけ？」

「ん...ちょっと、まってて！」


そういうと、少し瀬菜ちゃんが見えなくなったところで、声をあげた。


「なんスか！」

「あのねぇ、日向！瀬菜の夢を壊さないでよ！」

え？

「瀬菜はねぇ、この年になってもまだ、サンタ伝説を信じている、ピュアな子供なんだよ！」


「え〜〜〜〜！？瀬菜ちゃんが（むぐ」


「いいから！サンタがいないとか、夢の無い話はしないこと！！いい！？」


「......はい。」

そうだね、思いがけない可愛いところを消してしまうところだったからなぁ。

うん、素直な子、俺は好きだ。


とりあえず、不機嫌な瀬菜ちゃんのもとへ戻り、どういいわけをしようかと、脳細胞をフル活用して考えていた。