ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

番外編　Xmas　03

「瀬菜ちゃん、瀬菜ちゃん！！」

「何？？」

不機嫌そうに睨みつける瀬菜ちゃん。

「あ、の、」


「せ〜なッ♪さっき、日向と話し合ったんだけど〜、瀬菜ちゃん、一緒に買い物いかない？」

「買い物...？」

「そう！帰りは日向のおごりでカフェにでも行こうッ」

「おごり...。」

曇っていた彼女が輝いてきた。

「うん！行くっ」

瀬菜ちゃんは目を輝かせていった。


え、ちょっとまった、おごり？

「ちょっ、結華ちゃん！俺、お金ないんだけど...」
俺は結華ちゃんに、小声で話しかける。


「いーじゃん、機嫌なおったんだから！」

「いや、マジで！金、もってねーよ！」

「んー。じゃ、貸したげる。」

「助かるよ...」

「レート1.5ね。」

「ボるねぇ。」


「こういう機会でボらないでどうすんだ♪」


俺は、はふぅ、とため息をつきつつも、嬉しさが溢れ出した。



瀬菜ちゃんの、笑顔は、格別だからなぁ。


「日向ぁ〜どうしたの？」

「あ、瀬菜ちゃん、ちょっとまってて！」




★

「あ、そーそー。瀬菜ちゃん、プレゼント、何頼んだの？」

「ん？頼まない。」

「え、なんで？」

「日向をもらったから。」


「瀬菜ちゃん、それって...？」

俺は、胸をときめかせて聞き返す。

すると、真っ赤になった瀬菜ちゃんが、あわてて答えた。


「......ッ！だ、だって、日向にたっくさん物をかってもらえるもん！」

「あぁ、そっち？」

俺は、苦笑いを返した。

なんだ。そっちか。


「日向...鈍いな。相変わらず。」

「ん？なんかいった？結華ちゃん。」

「べっつに？」




　　　　　　　　　　　　　　　　　Merry Xmas