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真っ暗な空に、たくさんの星。


奇麗な星に、麗奈は息をのみながら、いった。


「こんなに美しいんですわね！！」


「ああ。ここは、たいしてお前の家みたいなキラキラと電気はついていないからな。」


「え？」

「無駄な電気が無いから...。奇麗な星が強調されるんだ。」


「龍、こんなのを、これからも見れるかしら？」


「ああ、大丈夫サ！」


「龍と、は？」

「んー。大丈夫じゃね？」





麗奈は、龍と顔を見合わせて、笑った。


「わたくしは！」

「？」


龍の座っていた椅子の前にある、窓際にこつん、ともたれかける。

「将来の夢は、皆に、笑顔を届ける、仕事をしたいですわ！」

「ふーん、何の仕事？」

「えーと...」


「決まって無いんだろ？」

「う！！」



にやにやと笑う龍にだらだらと汗を流しながら、麗奈は認める。

「そうですわよ...。龍は？」

「俺は、なんでも...あ。」

「え、なんですの？」


「な、なんでもない！！」

「ウソですわよ！！さっき、「あ」っていったじゃないですの！」



麗奈が頬をふくらませると、ため息をつきながら、答えた。

「れ、麗奈の旦那さん...」

「え？」


麗奈は、あまりにも小さい声で、聞こえないと、言った。



「弁護士！！」

「弁護士、ですの。」

麗奈は、ふふっと笑った。


「龍なら、かないますわ！絶対！！」




二つの流れ星が同時に流れた。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　星が輝いている。