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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 美少女、みつけました。 投票お願いしま〜す^^ ( No.185 )
- 日時: 2013/01/21 21:52
- 名前: 乙川暮愛 (ID: /eEAG2r9)
- 参照: フフ...エンドでは無いんですよ?
6章 黒い雲と、冷たい雨にふかれて。
「ん、なんか、雨がふってきましたわね...。」
麗奈は、顔をしかめた。
「そーだな。天気予報は、当たってないみたいだ。」
龍は、空を見上げると、ポツポツと降ってきた雨を眺めた。
「まあ、いいですわ、家が近くなりましたし。」
麗奈は、ニコッと笑うと、言った。
「おねーちゃん!!」
胡子が、嬉しそうに、迎えにきた。
「胡子...!!」
信号を、無視して。
「___________ッ!胡子ォ!!」
キキィィィィィィィィィィ!!!!
その時だった。龍が、胡子を助けるために、飛び込んだ。
「胡子ォ!龍!!」
麗奈は、音が聞こえなくなる。
ただ、その事実に、目を向けたくないから。
ただ、信じる事が出来なかったから。
ただ、不意打ちの不幸についていく事が出来なかったから。
ただ、龍の姿があまりにも無惨で、惨かったことを知りたくなかったから。
そう。
「おねーちゃん、おねーちゃん、怖かったよぉ〜!うわぁぁぁぁぁぁん!!!!」
胡子を助けて、龍は、死んだ。
龍は、最後まで、自己犠牲を選んだ。
龍は、最後まで...自分を悪者にした。
出て行く前に、言い残したのだ。
”妹を、危険な目に会わせて悪かった!!”
龍、龍、龍、龍..._______________________
「龍〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
地面に雨が打ち付ける音や騒音が、麗奈の声をかき消した。
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