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７章　それでも私は。


”前略。


空の上では、元気にしていますか？
あれから、もう、５年もたってしまいましたわね。

ふふっ、あっという間、だったわ。”

「麗奈〜！！準備は終わったの？」

「ええ！！あ、でも、もう少しまってですわ！！」

「全く...変わらないのね！いいわ！もう少しよ！！」


”今も、妹は、元気ですわよ。
　　それに、今でも、貴方の事、考えてしまいますわ。”

麗奈はそう書くと空を見上げた。

”こうやって、空を見上げて、ね。”

まぶしい空に目を細めると、麗奈は、くすっと笑った。


”今でも、大好きですわよ。”


でも、それでも私は、近藤麗奈という名の私は、前を向いていかないと行けないから。

いつでも、皆をひっぱっていく存在になりたいから。



だから。


”ありがとう、そして、さようなら。”


前を向く。


そして、明日へ踏み出す。


「麗奈、そろそろいかないと遅れるわ！！」

「ハイ！お母様！！」


そういうと、扉を開ける。


真っ白で奇麗なウエディングドレスを揺らしながら。




　　　　　



　　　　　　　　　　　　END