PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 美少女、みつけました。 絵師さん募集中! ( No.200 )
- 日時: 2013/02/05 21:27
- 名前: 乙川暮愛 (ID: /eEAG2r9)
「あー、あー、今日は、お前達の当番だろう...。そこの水野と行けば良い。」
「...はい、先生。」
俺は、そう答えると、隣の席の少女をみた。
「め、迷惑ですよね...ごめんなさい。」
何やら涙目でしょげている。
おかしいのではないのかとつくづく思う。
面倒くさい。
「あの...」
「いい、俺が行くから。」
「その、め、迷惑にならなければ、お、お供します!」
「...どっちでもいい。」
「ゴミ女ですが、許して下さい!」
そういうと、なぜかついてきた。
先生に日誌を届けにいく時、水野さんは、話しかけてはこないものの、何やら俺の表情を伺っていた。きっといつも、そうだったんだろう。
人の顔色を伺って、自分の気持ちを押し殺して。
俺は、自分と重なって見えたような気がした。
「...ッ。」
だから嫌いだ。こういう人は。
自分の弱さを客観的にみているようで。
「あの!!」
水野さんは、最後の最後に、意を決して俺に話しかけてきた。
「楽しかった、です。よければ、また一緒に過ごしたいです!」
彼女は、笑った。満面の笑みで。
俺にはない。
そんな笑みなんて。
人を引きつけることなど、俺に出来るのだろうか。
今まで重なっていた彼女と俺だが、なぜかここで、ずれたような気がした。
「...別に、いい。」
「私みたいな、ゴミくず女ですけど、また会ってくれますか?」
「...いい、けど。」
彼女は俺とは違う。
俺は、いつのまにか彼女を求めるようになっていた。
PR