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「あのっ、好きですっ！！」


「は？」

「その...晃君のこと、まえからかっこいいな、って思ってて...」


「あ、そ。無理。じゃ。」


俺は、そうつげると、真っ赤になった少女に背を向けた。


「あ、いたんだ。」


後ろを振り向くと、いつものメンバーがいた。

水野さんは、相変わらず涙目で、俺を見てきた。

「私なんかが、晃君みたいな人といるなんて、お呼びじゃないですよね！！ごめんなさい！！」

「てゆーか、ムクチクン、言い過ぎじゃないの？俺なら、こう、優しく...」

「どーでもいい。どうして優しくしなくちゃなわけ？」

「うっわ、最低〜。」

「あのさ、人の告白現場をみて、さらにフラレているのを目撃したうえで、何も思わないって、どうかと思うけど。」

「奏汰君のいうことはもっともだけど、ここは非常識なひとの集まりみたいな物だから。...もぐもぐ。」

「...〜♪僕がもしキミに〜♪」


「キミこそ歌ってるじゃん。もぐもぐ。」

「奇麗ですね...」



目を閉じて、奏汰の歌に耳を澄ます彼女をみた。


「...どーでもいいに決まってんじゃん。」


キミ...水野亜さんが好きなんだから。