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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 美少女、みつけました。 参照2000まであと少し!! ( No.218 )
- 日時: 2013/05/01 21:59
- 名前: 乙川暮愛 (ID: /eEAG2r9)
- 参照: 一応奏汰サイド終了。いずれもっと書きたいなー!
「...あのぅ...。」
それからどのくらいしただろうか。
電車を見過ごしたショックで、僕は誰と話す時も上の空だった。
そんなある日、屋上でいつものように電車の本を読み、歌を歌っていた。
「.........!!」
顔を上げると、もはや定番のごとく亜さんがもじもじとしながらたっていた。
...ムカつく。
ムカつくムカつくムカつくムカつく!!
「......なんなんですか?」
「...あのぉ、ご、ごめんなさいっ!!」
謝るだけで済むものか...。
ありえない、ごめんなさいなんかで済まないんだよ?
「...そのぉ...。」
まだもじもじとしながらなにやら小さな紙ぶくろを差し出してきた。
中を確認してみると...
「写真...?」
そこには、レアな電車の写真。
「...撮ってきたんです。ゴミくずの私なりに頑張ったのですが...。」
「...嗚呼...。」
よく見ると、彼女はとても眠そうで、目の下にクマができていた。
思い返してみると、最近の亜さんはとても忙しそうだった気がしないでも無い。
「ごめんなさい、私なんかの写真じゃ、駄目ですよね...。」
______”君が僕の前から消えたとき、君は優しく微笑み、言ったよね。
何があっても自分の為に頑張ってくれる人の好意を受け取ってと。
今は君が好きだけど、一番は君だけど。
でも、前へ進みなさいって君はいったんだよね。
だから...僕は愛の唄を奏でます。
僕は前へ進みます。
「...有り難う。」
そういうと、受け取り、笑った。
もういない大切な人の為にも。
一歩前に進もう。
「......亜さん、一緒に行っても良い?」
「ふぇ?わ、私なんぞでよければっ!」
そういわれると安堵したようにふっと微笑み、メガネを外した。
________貴方の為に、唄を奏でましょう。
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