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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 美少女、みつけました。 過去小説リニューアル中! ( No.228 )
- 日時: 2013/06/01 11:37
- 名前: 乙川暮愛 (ID: /eEAG2r9)
「ほぇ?...有難うございますです。...でも、わわ私なんかと一緒に居たら、貴方様まで汚らわしく思われてしまいます!」
汚らわしい...クスっ、面白い。
「...いーんじゃないかなぁ、もぐもぐ。」
すると、少し驚いたように亜さんは目を見開き、でもその後、ニコッと柔らかく微笑んできた。
...とくん。
初めて心からの笑みを見たような気がする。
「なら、私とお世話をしましょう。」
俺は鼓動が少し早く脈打った気がした。
柔らかい微笑みを向けられたのは初めてだったような気がする。
正直、花の世話とかしたことないんだよねー...。
若干面倒くさいし。
でも。
俺は、放課後こうやって花の世話をするのが日々の楽しみになっていた。
後日。
「わぁぁ...花が咲きましたですぅ...。」
日直の仕事を終わらせた後、いつものように花壇に行くと、先にきていた亜さんが、花壇をじっと眺めていた。
彼女の視線の先にあったのは、一輪の、儚く、美しく咲く桃色のマーガレット。
幸せそうな微笑みを漏らす亜さんは、なんか、とても...。
俺は、ふわりと暖かい風に包まれた気がした。
「......綺麗だよ。」
「...そうですね!」
満面の微笑みで嬉しそうに弾んだ声で答える亜さんに、心の中で否定した。
違う。
綺麗だよ。水野亜さんが。
また、ひゅう、と風が吹いて、マーガレットと、亜さんの髪がなびいた。
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