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Re: 美少女、みつけました。 過去小説リニューアル中! ( No.231 )
日時: 2013/06/06 21:59
名前: 乙川暮愛 (ID: /eEAG2r9)
参照: 疲れたぁぁぁぁぁぁっ!

これって、なんだろうね。
少しきゅう、と胸がきつくなる。

お菓子を食べようと手をのばすが、食べても全く甘いとは思えなくなっていた。


カウンセラーさんにでも相談してみるか?なんて自問自答を繰り返し、半ば苦笑した。
マイペースに過ごしてきた俺にとって、初めての体験だった。

「...はぁ......」
小さく溜め息をつきながら、自分の脳内に出てきた少女を振り払った。

水野亜。
...なんでいつも俺は彼女を考えるのだろう...。

そんなことを考えていると、ちょうど彼女は教室前の廊下で談笑している。

「...えぇ?...私なんかでよければ...。」
「えっ!マジで!」
「...じゃあ、僕と今度電車見に行かない?」
「うーん...私なんかがみたら、お客さんが可哀想です...。」
「そんなことないですよっ!」
「そういえばですけど、また、歌を聞かせてもらえませんか?」

「ゔ...でも...」


.........もぐもぐ。
...チクチク、と針が自分にさされているような気がした。
......ムカつく。ムカつくムカつくムカつく..........。

で、話は冒頭に戻るが。

...この気持ちって、なんなんだろう。


なんか、胸が熱くなって、鋭い針が刺さったような気分になったり。
自分に合わないことを考えたり。

それなのに、なによりも甘い気分だ。



無関心がいいのに。

そう、本当は前から気づいていたんだろう...?

いい加減素直になるんだよ.........。



そこで俺はすぅ、と深呼吸をすると、小さく呟いた。

「嗚呼、恋をしたんだな.......。」

この世で一番儚くて、一番鋭くて、一番優しくて。一番甘い気持ちが、こんな気持ちなんだろうか.......?


俺は、彼女に話しかける。
「ねえ、亜さん......。」
「はい?」


「俺も、一緒にいたい。」