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高学年になった頃、私は、６年生よりも、この学校の女子の中では１位といわれるくらいに

テニスを上達させた。

男子にだって、そう簡単には、負けない自信が私にはあった。

そして、・・・それくらいだったかな？もう、その頃には、男口調になっていた。



そんなある日、男女混同の試合があった。

どんどん勝ち進んでいき、最後の最後まで勝ち進んだ。

最後の相手は...。

「なぁ、すっげぇ！！最後は女子のなかで最高といわれている、弥浦と男子のなかで１番強

い天才、本村の試合だぞッ！！」

そんな・・・強い人なのか。

「いくぞ！！」

ゲームスタート！

二人とも同じくらいの能力のため、なかなか点差もつかなかった。そのため、

引き分けということになった。

「なぁ、本村？」

「何？」

いかにも迷惑そうな表情でみてくる。

「いや、あのさ・・・。」

「大体、仲も良くないのに呼び捨てで呼ばないでくれないか？」

「あ・・・。あぁ。すまん・・・。」

「んで、なんか言いたいことあるんだよな？」

「あぁ、ライバルにならないか？」

「無理。」

見下したような冷たい目で私をみる。

「な、何でだよ！！私となら、絶対張り合えるじゃんか！！」

「女子とか、嫌いだし。」

・・・なるほど。と思った。

スポーツが得意で、よく見るとかなりイケメン。モテて大変だったのだろう。

私は、あまり他人に興味が無かったため、あまりよく知らないが、そういえば、そんな人がクラスにいたっけ。