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「なんで、ここ？」

「え？悪いか？」

今いるところ。バッティングセンター。

今、ひたすら速い球をうち続け、歓声を浴びている。

「キミ、ここのチームに入らない？」

「ごめんな！テニスが好きだから！」

「・・・なぁ、お前、だったら部活サボってないで、早く帰るぞ。」

「無理。デートしているんだよ！」

「デートは普通こんなところ行かない。」

「おっかしいなぁ。なんかあまりデートっぽくない。」

「当たり前だ。」

「なんで？」

「まず、場所がおかしい。っていうか、その前に、両思いじゃない。」

「え〜。じゃぁ、本村、お前、あたしを好きになれ。」

「普通、そんなこといわねぇぞ。」

「そっか？じゃぁ、どうすれば良いんだ？」

「その前に、俺に好きになってもらえるよう、努力をしなければいけない。」

「努力ぅ？ん〜。たとえば、どうやって？」

「んなの、自分で考えろ。俺に聞くな。」

「なあ、腹減った。」

「あっそ。」

「なんかおごれ。」

「なんで俺が？」

「だって・・・。男じゃん？」

「関係ねぇだろ。っていうか、お前が連れ出したんじゃねーか。」