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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ミリオン学園十人十色 ( No.12 )
- 日時: 2012/04/10 17:21
- 名前: 77t4 ◆eqNOJ7WetI (ID: acQ6X1OT)
なんやかんやで時間は過ぎ、昼休み。
オーガーはまだ気絶でもしているのかブロント達の悪事、正確に言えば学園防衛隊の悪事はバレていないようだった。
机輪にしよーぜ輪に!という委員長の提案は面倒くさいので却下されたが、
前列の机を後列の机にくっつけるという形で微妙に実現されていた。
皆はお弁当だったりコンビニのおにぎりだったりを食べながら、
ゆるい会話を繰り広げていた。
「なあなあブルース、自転車とチャリどっちが速い?」
ブロントが真面目な顔でアホな事を聞いてくるので、
ブルースは飲んでいたお茶を気管に詰まらせそうになった。
「どっちも自転車じゃねーかそれ!!」
あ、確かに!と納得するブロントに、このクラスの行く末が不安になるブルース。
コイツに委員長が務まるのかな、と心配になってきたブルースの視界に、妙なものが写った。
右斜めに座っているテミの弁当だ。
容器は普通だ。可愛らしいデザインの2段になっている弁当箱。
だが中身は可愛らしさの欠片も無かった。
1段目。そこには普通にご飯が入っている。
だが中央には梅干し、ではなくてあの四角いおなじみのカレー粉が埋め込まれていた。
そして2段目。
右半分がピーナッツとマカダミアナッツで埋め尽くされている。
左側はキュウリ、キャベツの千切り、そして何故か青いプチトマトが入っていた。
そして本人はと言うと、隣のリンの話に耳を傾けながら、タコの足を丸々一本むしゃむしゃとスルメのように食べていた。
アレおかしいよな絶対おかしいよな?俺がおかしいんじゃないよな?
ブルースはひどく混乱していた。
どれもものすごく気になるが、ブルース的には青いプチトマトが気になっていた。
別に自分の髪が青いからとかそういう理由ではない。
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