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Re: 『参照50突破感謝!】ミリオン学園十人十色【コメ求む!】 ( No.23 )
日時: 2012/04/16 19:51
名前: 77t4 ◆eqNOJ7WetI (ID: acQ6X1OT)

入学してから1ヶ月の月日が経った。
4月にはいろいろあって行われなかったが、この学校にも、アレはある。
・・・そう、1ヶ月に1、2回の全校朝礼。別名、校長の話だ。

午前8時15分。全校生徒は体育館に集まっている。
1クラス10人から8人。それが1学年3クラス。
全校で72人から90人。
小規模だが、これだけ人が集まると私語が出る。
・・・はずなのだが。

「なあブルース、1年生以外静かじゃね?」

すぐ後ろにいるブルースに、小声で話すブロント。

「そうだよな。普通私語が少しくらいはあるんだけど」

ブルースもそれは気になっていた。

起立、気をつけ、礼。そして表彰などをした後、
いよいよ校長の話となった。

「それでは、校長先生の話です」

生徒会長がそう言うと、何やら黒い、妙なオーラをまとった何かがステージに上がった。
そしてマイクの位置を調整し、しゃべり始めた。

1年生全体がざわついた。皆同じ事を思った。・・・あれ人間?
その時、校長の赤い眼のようなものが細められた。
背筋がなぜか凍りつき、金縛りのような状態になる。
途端にざわめきは収まった。
校長は何事も無かったかのようにしゃべり続ける。

「・・・皆さんには、夢に向かって頑張ってほしいです。終わります」

一礼すると、校長はステージから降りた。
そして降りたところでふっと姿を消した。まるでマジシャンだ。

教室に戻ると、皆さっきの校長の話題で持ちきりだ。

「多分2,3年生も同じ目に遭ったんだろうな」

「そうだろうな・・・。怖ぇよなあの校長。クロウが借金取りになるのと同じくらい怖ぇよ」

妙なものに例えるジルバ。確かにいい勝負だけれども。

「あれ絶対人間じゃないよ!」

「でもティンクも妖精じゃ」

「違うの!妖精じゃないの!人間なの!」

マゼンダの鋭いツッコミに、断固人間だと主張するティンク。
背中に虹色の羽の生えた人間なんているのだろうか。

とりあえず校長の正体は、今のところ謎のままだ。

休憩 校長 えんど。(続いて第四話です