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Re: ☆CLOVER☆ ( No.13 )
日時: 2012/05/06 12:15
名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: JkjZHF0x)

○o。. 九話 母の日はプレゼントを .。o○

 寮で、急に思ったこのこと。
 お母さん、何してるかなぁ。

 たまには手紙、書いてみようかな。

 そう思って、自分の部屋の机へ向かった。

『お母さんへ』

 こうしてみると、何を話せばいいのかちょっと分からなくなる。

『急だけど、あたし、フェアリー学園に来て良かったと思う。』

 最初は何が何だかわからなかったけど、ついてみると、ミリアやリンネちゃん、シフォンちゃんみたいな素敵な友達もできたし。

『友達もできて、授業も楽しくって、ストーンシティとは百八十度違う生活だよ。』

 ストーンシティは楽しくなかったってわけじゃないけど、やっぱりこの方が刺激がある。

『もちろん、事件とかも起きたけれど、全部解決しました。』

 そのおかげで、リンネっていう友達もできたしね。

『そうそう、この前、授業でアップルパイを作ったんだよ。一緒に送るから、食べてみてね』

 ま、見た目はちょっぴりまずそうだったけど・・・・・・。

『休日には帰ります。じゃあね!』

 冬休みや夏休みには、家へ帰れることになってるんだ。

『リリーより』

 最後に自分の名前を書いて、糊で封筒をしまう。
 今日は、なんかいろいろなことがありました。

 ミリアちゃんと喧嘩して、授業で精霊を呼ぶのに失敗しちゃって・・・・・・。あたしってほんと、バカだな。

 あたしは振り返って、スヤスヤ寝ているもっふーを見た。
 だいぶこの子も慣れてきたし、最初に会った時よりももっと可愛く思ってきた。
 ふと机の上の時計を見ると、もう十時だった。
 いつもよりちょっと早いけど、もう寝るかな。

 あたしはもっふーに「おやすみ」と言って、布団にもぐった。

数日後------

 少し前に出したお母さんへの手紙に、もう返事が返ってきました。
 封をやぶると、一通の手紙が入っていた。

『リリーへ

 手紙、読んだよ。
 友達もたくさんできたようで、私は安心しました。
 ミリアちゃんはああ見えて、とっても良い子だよ。
 あ、そうそう。フェアリーはもらった?
 良かったら、今度帰ってきたときにその子のことも聞かせて欲しいな。
 大事なことなんだけど、青いサファイアが入ったペンダントを同封します。きっとそれが、リリーを守ってくれるよ。
 じゃあね。

追伸
 アップルパイ、もはやアップルじゃなかったね(笑)
 でも、意外と味はいけたよ。』

 あたしはもう一度、手紙を読み返した。
 お母さん、あたしのこと、ちょっと心配してくれてたんだ・・・・・・。

 あたしは少ししんみりした気持ちで、封筒を軽く振った。
 すると、机の上に綺麗な宝石が入った、小さなペンダントがコロンと音を立ててでる。

 これが、あたしを守ってくれるってどういう意味なんだろう・・・・・・。
 まあ、それは休みのときに聞けば良いか。
 フェアリー魔法学校は目立たないアクセサリーならつけるのokだし、今度、付けてみようかな・・・・・・。