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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: イケメン三王子と、恋するメイドさん ( No.2 )
- 日時: 2012/04/30 20:01
- 名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: WSl7zu6B)
- 参照: 「はじめまして、わたし〇〇!」と言うベタな始まり
榊原財閥——。
それは、高い権力を持った企業………って、わたし、詳しく知らないけどね。
どうも、こんにちは、はじめまして!
元気だけが取り柄の十五歳、小鳥遊結愛です! よろしく!
わたし結愛は、そんな榊原家のメイドをやらしてもらってます!
なぜかって? それは…、面倒だから、また今度で!
わたしも暇じゃないのです!
なぜならば——。
「おい、結愛! 腹減った!」
「昼食、まだ?」
「はやくしろ」
「はーい! ただいま!」
笑顔で答えるわたし。内心、それぐらい自分等でしろ!と思いながら。
「お待たせしました! 昼食です!」
にっこにこ笑顔のわたし。なのに…。
「おい、顔、ひきつってるぞ」
「良からぬこと考えてるね」
「こえーなー」
「………」
わたしは笑顔のまま、固まった。
しかし、わたしの目の前にいる三人は、そんなことに目もくれず食事を始めている。
「…、光! 輝! 陽!」
「!?」
わたしが名前を呼ぶと、それぞれが驚いたように肩をびくつかせた。
「何だよ…」
「光! あんた、三兄弟の長男でしょ! 弟二人をなんとかしなさい!」
「………え、やだ」
わたしは、その場にずっこけた。
「あんたねぇ!」
仕方がない。この人は、こういう人だ。
「輝!」
「…あ?」
「そんなだらしない返事をしない!」
「うーい」
ああっ、もう!
「陽!」
「なぁにー?」
「………、やっぱいい!」
そうです。わたしは榊原三兄弟の教育係兼メイドをやっているんです。
だけど、この三兄弟はいつもこんな感じで…これじゃあ、わたしの身がもちません。
はあ。この先、どうなるのやら。
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