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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: イケメン三王子と、恋するメイドさん ( No.8 )
- 日時: 2012/05/03 15:59
- 名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: iP.8TRIr)
- 参照: 人物紹介③ 榊原 陽
「結愛ちゃん、今日もかわいいね!」
とかなんとか言ってくるのは、榊原三兄弟の末っ子、榊原陽。これはねえ、なんて読むか分かる? ようじゃ、ないんだよ。正解は、はる。分かった?
年はわたしより二つ下。ということで、十三歳。中学二年生。
あ、ちなみにわたしは十五歳で、高校一年生。榊原三兄弟の次男、輝と同い年。榊原三兄弟の長男の光は、十七歳。高校三年生。
「結愛ちゃん、ぼく甘いものが食べたい!」
「甘いもの?」
「そう」
陽がわたしに抱きついた。
「例えば、結愛ちゃんとか!」
「な………!」
「「こら! 何してるんだ、陽」」
陽の兄二人が現れて、陽をわたしから離す。
「うー………」
口を尖らせる陽。
明るい茶髪の髪に、大きな目と小さな鼻。——童顔だ。
小学生にも見える…。
でも、それは禁句。もし口にしてしまうと、陽に怒られてしまう。
「三兄弟の中では、一番素直で可愛いけど」
「ぼくのこと、かわいいって言った?」
陽が訊いてくる。
口に出てたか。
「………う…うん」
にっこりと笑って答える。きっと、顔はひきつってるぞ。
「嬉ーい♪ 結愛ちゃん、大好き!」
そう言って、わたしの頬にキスをしようとするので、わたしは反射的に避けた。
「ひどい…」
仕方がないでしょう? キスは大切なものなんだから。
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