コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *迷恋華* ф実話ф ( No.24 )
- 日時: 2012/06/07 17:19
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: 5Ru2iDax)
- 参照: 後悔しないの 君に近づいた
第八話『口実メール』
——それでいい訳、ないじゃない。
変わりたいって、思った。
初めて本気で、この関係を変えたいって思った。
**
その日の夜。
何も出来ない自分が虚しくて、何でもいいから少しだけでも近づきたくて——……。
私は、優、叶汰、疾風、壱に対し一斉送信でメールを送った。
その内容が、これだ。
from.依麻
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時間割の紙が旅に出て、
時間割がわからなくなったので、
よければ明日の時間割教えて(*^ω^*)
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実際には、紙はなくしていない。
あくまで時間割は、メールをするための口実だ。
ちょっとありきたりなメールだが、まぁいいだろう。
そう思った一分後、すぐにメールがきた。
え、誰、早っ!!
そう思いながらメールを開くと、相手は叶太からだった。
from.叶汰
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美術
国語
体育
数学
だよ♪
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とりあえず、叶汰には感謝。
……やっぱり、壱からこないよね。
一分一秒が長く感じる。
時計の針を見れば、二十二時。
じっと黙って携帯を見つめていると、次はまとめて二件きた。
だぁれだ!?
そう思いながら開くと、珠紀壱という文字——。
もう一つは、優だ。
優には素早くお礼の返信を打ち、すぐに壱のメールを見た。
from.壱
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美術、国語、体育、数学
5.6時間目は文化祭
活動^^
ジャージ登校m(_ _)m
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うぎゃぁぁぁぁっす!!
やばいやばいやばいやばい。
聞いていない服装のことまで丁寧に……っ!!
いやぁいやぁいやぁぁぁ、かっこいい!!
携帯見て、ニヤける私がいた。
from.依麻
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ありがとう(≧ε≦)
めっちゃ助かりました!!m(_ _)m
また明日学校でね^^ww
文化祭活動頑張ろ〜(」゜□゜)」
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そうメールを送ると返信はこなかった。
だけど、携帯を見つめて一人でニヤけて一人で興奮していた。
無視されるかと思っていたのに、ちゃんと来た。
一通だけでも、やり取りすることが出来た。
好きという気持ちが、また積もった気がした。
失恋してるのに、やっぱり好きなのは変わりないよ。