PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *迷恋華* ф実話ф ( No.30 )
- 日時: 2012/07/28 17:30
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: wI2AEWca)
- 参照: からんころんからんころん
第十話『中学最後の文化祭』
今日から十月。
そして文化祭当日。
昨日はなんとか無事に文化祭活動も終了し、提出作品も間に合ったらしい。
天気も晴天で、平和に文化祭を迎えることが出来た。
「合唱、一位取って文化ホール行くぞ!!」
福野が気合を入れ、私たちはクラス全員で円陣を組んだ。
三年生は、一位を取れば文化ホールへと進出できる。
どのクラスもそれを狙っているので、中学三年生最後の文化祭は燃えるらしい。
円陣を組んでいる間も、私は壱を目で追って——。
移動をするときにも、目で追って。
目が合ったら、恥ずかしくて逸らして。
それを繰り返しながら、平凡に過ぎてく文化祭を楽しんでいた。
**
「——では、総合発表をします」
時間はあっという間に過ぎ、生徒会が総合発表をし始めた。
「三年生総合一位、三年二組!!」
生徒会がマイクでそう叫ぶとともに、音楽が体育館中に鳴り響いた。
それと同時にクラスの男女ともに歓声を上げ、一気に盛り上がる。
「うちらのクラス、合唱も一位だって! 文化祭ホール行けるじゃん!!」
優にそう言われ、私達は驚きの声を上げた。
私は優と由良と愛奈とハイタッチをする。
「文化祭がスムーズに進むように協力してくれた生徒のみなさん、ありがとうございました!!」
生徒会長がそう言い、文化祭は幕を閉じた。
なんだか思った以上に平凡に終わったが——……。
総合発表も一位だったし、無事に文化祭が終わってよかった。
しかし、今の私にとっての問題は……。
明日、だ。
結局、優と保高、そして星野世良と林田誠と筑波陸というほぼ三組のメンツと遊ぶことになった。
楽しく過ごせればいいけど——……。
少しの不安を胸に、私は明日を楽しみにしていた。
PR