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Re: ひとびと ( No.7 )
日時: 2012/10/10 21:29
名前: 音羽 (ID: LZNmYCgd)

第六話


さて。

あの2人の家を出てから半日。無事森を抜けて小さな町へとたどり着いた私は、ぶらぶらと漂っていた。

「ちょっと、そこのお嬢さん」

はい?

「絵を描かせていただけませんか?」

振り返ると、活発そうな女の人が微笑んでいました。

「は?絵?」

「はい。そうです。お金はいただきません。むしろ必要ならお払いしますよ。モデル料として。どうですか?」

「お金くれるんですか?」

私ガメツ!!
女の人は嫌な顔一つせずににっこり笑って、

「はい。ぜひ描かせてくださいな」

まあ、時間もあるし。お金もらえるんなら、いいか。

…………私ガメツ!

女の人は、アビーニャと名乗り、絵の勉強をしていると話した。