第5話【記憶】…熱い…熱い 左胸を撃たれた…ドサッとあたしは、一面 無彩色の地面に倒れた。「『一瞬』 君はいった…い…」遠のく意識の中一瞬がにやり、と笑い黒いコートを靡かせながら消えていった。—————————————————「…お…ぉぃ! おい!!」ダレ?誰かがあたしを呼んでいる…?「起…ろ!!『永…ゎ』!!!」とわ?あ…そうかあたしは名前を盗られたんだ。あれ…——あたしの名前って何?———