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第7話【もう１つのセカイ】


「『名前』が…——」
「あぁ。二つあるな。」


当たり前だろ??みたいな感じで即答された…。


おかしい。

　　何もかもが。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あたしの知ってる世界では無くなっている。
「ねぇ。　　　　　



『ここ』はどこ?」


疾風はすこし困ったようにあたしの方を見て
「やっぱりあの『永遠』なんだな」と呟いた。

「よく聞けよ…
お前はもういないんだ。
名前を盗られた者はこのセカイからは存在を消されて『もうひとつのセカイ』にとばされる。」


…死んだ?
あたしが?————


疾風とあたしの間に風が吹きわたる。
「そして、ここがその…『もうひとつのセカイ』?」

コクン　
と疾風は頷いたと同時にあたしを　ひょいっと担いだ。



「は?? え…!!!???ちょ　ちょっと!!!何してんの!!?????」
急に自分の視界が変わり　さすがに焦る。

激しく暴れるあたしに　疾風はこう言った。





「大丈夫。　このセカイには『学校』があるから」