コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: Name-永遠-【200越え!ThankYou !】 ( No.54 )
日時: 2012/09/10 09:22
名前: 優蘭 (ID: 1Enbe91p)

第11話【学園長】




パニックに陥ったあたしの元へあの女が寄ってくる。
「大丈夫。 あなたは≪名前がフタツある≫だけなノ。 ダかラ、ダイじょうブ…………」


女が何かあたしに言っている…。
名前がフタツあるだ…け…?

女が一歩づつこっちに向かってくる度に 意識が遠のいていく。
そんななかで ぎゅっと抱きしめられた気がした。



そして———。



あたしは ふっ と眠りについたかのように意識を失った。


 *******************************

学園長SAID

「ふぅ。 この子は思ってたより脆いのね…
まぁ、仕方がないか    
実の親を目の前で殺されているんだから。



このことは知っておいてくださいね? 疾風、雷鳴」



さっきからこちらを覗いている 疾風と雷鳴 に聴こえるようにわざと言った。

     ギィー 

重たいドアを2人であけて 入ってきた。すると 雷鳴より年上の疾風が先に口を開いた。


「…っ申し訳ございません!
どうしても 永遠 のことが気になりまして…

俺…ワタクシと雷鳴で来てしまいました 」


無理に ワタクシと言っているところが なんともまぁ …疾風らしい。

「ごめんなさいー」
と可愛らしい 雷鳴 の声も続いて発せられた。

「いいですよ。 今回は。      では、来たついでに頼みごとがあります。」

「はっ。」
「うん。」




「永遠をあなた達≪命名屋≫入れて 仲間として受け入れてあげて下さい。


特に疾風は人間界でも クラスメイトなわけですし…
お願いしますよ?」

そう言うとすぐに 疾風が口を出した。


「永遠を いれるんですか…?」
怪訝な顔をしている。

私なりに考えてはいたが やはり反対の声は出てくるか…。


「問題でもあるの?」
冷たく言うと 疾風はあわてて
「いっいえ。




では 永遠を ≪命名屋≫に入れることを≪契約書≫におねがいします。」


「ええ。 わかりました。 後でわたします。」



…よかった。
疾風が受け入れてくれれば、もう問題はないだろう
「雷鳴、疾風。 連れて行ってあげて。」
「了解。」
「おっけー」



すぐそばのソファーで気を失っている 永遠 を抱きかかえ
2人は部屋を出ていった。




「これで、何もなければ     永遠は蘇れる…———」



誰もいない部屋で一人 呟いた。