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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Name-永遠の名- ( No.9 )
- 日時: 2012/05/21 00:07
- 名前: 優蘭 (ID: 3mln2Ui1)
つづき
やっと学校が終わった。
その途端
しん、と静まりかえっていた教室が 突然また 騒がしくなった。
「ねーねーカラオケいこーよー」
「はぁ?? まじで?昨日もいったじゃんw」
「いいからいいから♪」
「今から勉強おしえてくれよ」
「…ん? あぁ、いいよ」
いろんな
声が聞こえてくるなか 透き通った声で柑菜はポツリ
「…帰ろ。」
そう言ってたくさんの人が押し込まれていた空間を後にした。
普通、女子高生というものは 誰かと一緒に仲良くかえったりする——
だが
柑菜はまだクラスに馴染めていない。
いや、自分から心を開いてはくれないため自ら仲良くしようという気がないのだ。
パタン———————
靴箱を開けると
そこには『NAME』と書かれた手紙が入っていた。
柑菜はすぐに手紙の封を開けた。
「5代目永遠様へ…?」
さっぱり意味がわからない。
きっと靴箱を間違えたんだろう・・・
そう思い手紙を閉じようとした瞬間 柑菜は驚いた。
「今日ノ4:56二『柑菜』ノ名前ヲ頂キニ参リマス。」
『柑菜』
そう。
自分の名がしっかりその 紙 に刻まれていた。
名前を?
頂きに来る?
やっぱり何の事かわからない。
誰かのいたづらか…
いや
絶対そうだ。
柑菜は忌々しい過去を甦らせないために
自分に言い聞かせた。
しかし、もうこの『お話』のページは 柑菜が手紙を開けた時点で確実に捲られた。
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