コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【真】ツキシマヒロトの愉快な部活! 【Re:make】 ( No.32 )
- 日時: 2012/08/31 09:31
- 名前: 藤田光規 ◆bh.mYRAeMo (ID: BUG11FhX)
今度は僕たちの自己紹介らしい。月島博人ですよろしくおねがいしますと無難に済ませると、残りのあやめ達も同じように流して言っていた。こんなに適当で良かったのか?
そんなこんなでほどほどに済ませた後、隼威は突然、「おい遊楽!」と彼の名を呼んだ。なんだなんだ?
「何?隼威?」
「あれしろあれ!ジャッジメントを。」
「えーしたくないー。」
と遊楽はだだをこねる。
「しろよ。今日俺がお前をここに連れてきた意味がねーじゃねーか!」
「あいあい、したらいいんでしょしたら。」
いやみったらしく言う。そして遊楽はだるそうに頭をかくと、手を前に出し、「サトります。ラブチューニュー!」
「真剣にしろ!!殺すぞ!!」
「隼威の殺す宣言は冗談にならないよ?もっとさ「やれ!!」はいはい・・・。」
いかにも仕方なく、と言った感じで遊楽はツカツカと友美に歩み寄る。すると、友美の額を爪で弾いた。「痛っ!」とモルモット、はたや生け贄にされた友美。お気の毒です。
じたばたする友美。それをチラリと見、
「判定、完了!」と遊楽。
「んで?どうなんだ?」
「隼威。これから言うんだ。そう急がずに。」「・・・・・。」
いいかい?友美さん?と遊楽は怪しく微笑む。当の友美は引きつった笑いで「はい・・・・。」
「判定結果。岡村友美、バストろくじゅ・・・・「何を判定してんだァァァ!!!」ぬぶぅわ!!」
鮮やかなまでに隼威のアッパーが遊楽に炸裂した。鮮血をを振りまきながら天井近くまで届き、5mほど吹っ飛ぶ。
「普通にやれ。普通に死にたいか?」
「ブルータス、おm「うるせ!黙れ!」最後まで言わせてよ・・・。」
至極滑稽なやりとりはほっといて、なんだ?今のは?
僕は首をひねった。このままこの三年生二人を放っておくわけにはいかない。僕は聞いた。
「あの・・・?遊楽さん?」
「ん?なにー?」
と立ち上がりながら調子のいい返事。さきほど昇竜拳を気持ちいいぐらいに受けていたとは思えないほどだ。
「今何をしてたんですか?友美のデコをトンって。」
「ああ、それは「俺が説明する。」えええ!!」
遊楽はかすかに苦笑いを浮かべると、頭をかいた。
「こいつ、浮槻遊楽は人のデコを叩くと『ジャッジメント』っつって対象の身体能力や隠れた才能、性格から導き出される最適なスタイルが一瞬で分かるんだ。」と止め、
「さっきの様に悪用するときがあるから用心が必要だ。」と言いきった。
友美は分かったような分からないような表情をし、花火はいつものクールな顔。あやめは眼鏡を押し上げ、僕は唖然とした。この人は超能力者なのか?と思っていたからである。
と、だ。武道場のドアがガラガラガラ・・と低いうめき声を発した。と同時に「ういーっす・・・・。」という聞き覚えのあるだるそうな声が聞こえた。そこをちらと見る。
「おー!空土、久方ー!」
と遊楽が左手を挙げた。やはりだ。
「おー!ジュン!ユラ!久しぶりだ!何やってんだ?」
「へー?ふぁにふぁに?おふぁくふぁん?」灯の声。
「・・・・・分かりません。」雪乃の声。
「もしかして引退生じゃないかな?後輩への“愛”を感じるから。」詩子の声。
言わずがもな。空土以下一年女子の三人が入ってきたのだ。