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- Re: 【真】ツキシマヒロトの愉快な部活! 【Re:make】 ( No.43 )
- 日時: 2012/08/02 08:27
- 名前: 藤田光規 ◆bh.mYRAeMo (ID: BUG11FhX)
「どっから甘い蜜を嗅ぎつけてきたんだ?黄色?」
「にゃはっ、くうど〜じょうだんはなしだね。ぼくはちょうのうりょくしゃだよ?そのくらいわかってるね〜。」
幼児はフワフワと宙を回ったと思ったらしゅたっと地面に着地した。また変わった知り合いが出来るようだ。喜ばしいこと・・・・ではない。絶対に。
「あははっ、可愛いー。どこから来たの〜?」
見ると友美が幼児に駆け寄り、中腰で視線を合わせていた。両手で体を抱え上げ、たかいたかいをする。花火のため息が聞こえたような気がした。
「にゃはっ!きみなに〜しんにゅうせいかな〜?」
ぶんぶんと友美に振り回されながら幼児は言った。・・・・えっ!?今何て言った?
幼児は友美に「おろして」と言った。ひょこりと着地する。何だこのやりとりは?
「とりあえずじこしょうかいだね。ぼくはむらさきざききいろ(紫崎黄色)というなまえだよ。いまちゅうがくさんねんせい。きみらのせんぱいだねいちおう。」
「せっ、先パイっすか!?」
「そういうこと〜。ねえ、くうど♪」
「うるせェしゃべりかけるなガキんちょ。・・・・・まあ、たがい無く先パイだな。しかもこいつも剣道部だ。」
そういえば思い出した。この生徒玄関前に来たときの隼威のセリフ。
『さて、拳正?あのメールん中にあった『メンドーな奴ら』とは誰のことだ?もちろん遊楽と“黄色”のヤローのことだよな?』
この遊楽と並べられるほどの奇人か。しかもさっき超能力使ってたぞ。遊楽は遊楽で得体の知れない「ジャッジメント」っていう能力あるし。
「ねえ博人くん?なんか失礼な事考えてない?」
「いえ!全く。これっぽっちも。」
危ない。無駄に鋭い人だ。用心しておかなくてはなるまい。
「なあ、そういや俺たちはもう行っていいんだな?」
拳正は三年生に尋ねた。そういえば忘れてたなこの人のこと。
「ああ、行っていいぜ。俺が着いていく。」
隼威が拳正の横に付いた。二人で目を合わすと結構なハイスピードで走っていった。
「やべっ!置いてくなよ!」
いいながら空土は走りやすいように制服を脱いだ。カッターシャツ姿になる。
「んっじゃ、行ってき。頑張れよ博人、花火。」
空土は僕と花火の肩にポンと手を置くと二人を追いかけるようにして走り去っていった。
「さって・・・。遊楽先パイ。次僕らの番っしょ?」
「そうだね。空土たちに追いつけるように頑張ってよ。」
「じゃあ、一つ提案・・・。あるんですが受け付けてもらえます?」
花火は人差し指を立てた。そして言った。
「協力プレイの許可願いっす。」