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- Re: 【真】ツキシマヒロトの愉快な部活! 【Re:make】 ( No.44 )
- 日時: 2012/08/03 10:18
- 名前: 藤田光規 ◆bh.mYRAeMo (ID: TZln3PE9)
きょ、協力プレイ!!?」
友美と灯が声を合わせた。そして雪乃は「・・・・ゲームですね・・・・・。」と呟き、詩子は「愛っ!運命共同行動という名の愛っ!」をはしゃぎ、あやめは「手を組む必要などあるのです?」と問いた。
「必要も何も全員クリアなんて無理だよ。僕や博人くんはともかく、女子200kmを超える速さで飛んでくる弾なんて避けられるわけないだろ?」
「それはそうだけどさ・・・・。」
「うるさい友美。声押さえて。何なら口を針で縫っててよ。」
「ヤだよ。」
「だからさ、遊楽先パイ。現在を含め、これからの試練、僕ら一年生の誰かがクリアしさえすれば全員OKということにできませんか?」
花火は挑発的な笑みを浮かべ、人差し指を立てる。
「ちょっ、何を言ってるんだい?花火くん。いい訳無いよ!」
「じゃあ!言葉を変えます。——クロスカントリーって協力プレイ認められてますよね?」
「なっ・・・。」
遊楽は絶句する。
「ん?どういうことー?はなびー?ぼくちんにはわからないなー。」
と空中で前回りしながら黄色。あなたはじっとしてて。
まあ、僕には何となく分かった。頭のいいあやめも腕を組んで満足そうな顔をしている。
いいですか?花火は前置きして語り始めた。
「国際大会など記録を第一に見る大会ではまったく見られないんスけどそこら辺の地区大会などでは友人と共に走り、物資を共有することは赦されてるんスよ。拳正さんが書いた企画書に『クロスカントリー』と書いてあったんでしょ?ならば極力プレイはOK、なんですよ。」
遊楽はうぐっ、と詰まったような声を出した。そのまま固まっていたがやがてこうべを垂れ、ため息をついた。
「まったく、半端無い新入生が入ってきたもんだよ・・・・。」
と呟く。そうか?僕にはただのへりくつにしか聞こえなかったが。
「しょうがないな・・・。特別に協力プレイを許可するよ。」
その声に花火はガッツポーズをした。何か策でもあるのだろう。花火は「もう一つ」と笑った。
「次の弾は飴玉にして下さい。そうだな・・・・ストロベリー味が理想だな。」
そういうことか・・・。僕は思わず苦笑した。