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Re: 【真】ツキシマヒロトの愉快な部活! 【Re:make】 ( No.54 )
日時: 2012/08/27 10:24
名前: 藤田光規 ◆bh.mYRAeMo (ID: 7gBpjPib)

「ちょ、ちょ、ちょっと亦紅さん!??どういうことですか!」
「ああ?俺をぶっ飛ばせってことだ。今から俺と喧嘩すんだ。勝ちゃあいいんだ。」
「そういうことじゃなくて!勝手にそんなルール変えちゃダメですって!」
僕は勇気を振り絞って言ってみたが見事に一笑に付された。

「あ゛あ?冗談はよせ。さっき花火おもっくそルール変えてたじゃねーか?」
「うぐっ・・・!」
整体師並の精度で痛いところを正確に突かれた。っていうかどこで仕入れてきたんだそんな情報。

「・・・遊楽さん!どうなんですかこんなときは!」どうにかなるだろうと多少の希望を込め聞いてみた。
「もっ・・・亦紅の言うとおりにするっ!!」
「えええ!!」僕は思わず彼に詰め寄っていた。
「負けましたか!もしかして亦紅さんの威力に負けたか?ええ?おんどりゃあ!!」
「ちょ、博人くん。人間が違ってるよ?」
友美に指摘され、気付いた。
「あっ、すいません、おんどりゃあ。」
「おっ、おんどりゃあ!??」

露骨に狼狽える友美を尻目に花火に向き合った。
「どうします?花火くん。勝目・・・あります?」

「大丈夫。行けるよ。」
花火は小さく親指を立てた。
「根拠は?」
「だって亦紅先パイは言ったじゃん。『モコウ先パイを吹っ飛ばせ!』って。」
「はあ・・・。」
「吹っ飛ばせばいいんだよ要するに。そしてらルール違反に入らないし何か言われてもそうやって回避できる。」
流石は花火だ。論理打っている。そう関心したあと、後ろを振り返った。

「あやめさんたちは・・・・・しそうにないですね。」
「あたり前じゃないですか。私たち女子は頭脳派なんですから。」
詩子と雪乃はともかく、灯と友美が頭脳派かは甚だ疑問なのだが、突っ込む必要は無いだろう。

「ひゃはー!どうすんだてめーら?とっととしねーとこっちから行くぜ?」
指の関節を鳴らしはじめる亦紅。「くっそー・・・。なめられてるね。」と花火は悔しそうな顔をしている。

「んじゃ、もう行くよ博人くん!覚悟決めたかい?」
「いや、勢いで勝てる敵ではないと思うんですが。」
「二対一ならどうにかなるかもさ!」
「その二対一でボコボコにされた記憶があるんですけど。」
「ひゃはー!ようやく闘る気になったか?」
「なってません!」
「越えなきゃいけない壁があるんスよ。」
「避けて通って下さい。遠回りしましょう!」

「うだうだ言ってないで!行くよ!!」
耐え兼ねた花火が亦紅に向かってばっと飛び出した。あ〜もう僕知らない。好きにするがいいさ。と心の中で悪態をついたその時。頭上に影が射した。