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Re: 【真】ツキシマヒロトの愉快な部活! 【Re:make】 ( No.66 )
日時: 2012/10/22 18:29
名前: 藤田光規 ◆bh.mYRAeMo (ID: OXm6els4)

「・・・・じゃんけんですか・・・。ものすごいがっかり感です。」
あやめはふっと息をついた。「流石は空土さんのお兄ちゃんです。血が繋がってるだけあって性格が悪いです。」

「あやめ、謝れ。俺と俺の兄貴と俺の母ちゃんに謝れ。」
「当然のことを言ったまでです。」あやめが無表情のまま胸を張る。
「よっしゃ俺のひいじいちゃんの墓へお参りに行け。でねェと許さねェ。」
「でもさ・・・。順位を決める最後の試練で運任せってのは確かに性格悪いよね」花火は困ったように顔をしかめ、頭をかく。「皆はどう思うかい?」

花火の質問に、

友美いわく「ちゃんと花火が手加減してくれるならいいよ!」
あやめいわく「ここで退いたら空土さんとそのお兄ちゃんに負けることになるので。」
灯いわく「勝ったらお菓子がもらえるならいいよぅ〜。」
詩子いわく「運だけなら自らの腕を愛すればどうにかなります!」
雪乃いわく「・・・・運ゲーは・・・・苦手ですが・・・・がんばります・・・・。」

花火は両手で頭を抱え,溜息をついた。
「なんかどいつもこいつもって感じだな。友美、じゃんけんで手加減なんてどうしようもないだろ。」

ひとしきり溜息をついた後、
「まあ、形こそ綺麗な正五角形だけど一応満場一致だからね。別にいいか。ほら手え出して。」

足元に手裏剣で『剣道部に幸あれ』と刻み出した友美の頭を花火は叩き、無理やり立ち上がらせた。そして出てくる6つの手。その環の中に僕も手を入れた。

「あっ!そいつで最下位になった奴は俺の特製スーパーメニューを教授してやるからな。頑張れよ。」

そんな空土の声も聞こえないほど出す手に迷い、そしてこぶしを振り上げた。

「「「「「「「じゃぁーんけぇーんぽん!!!!」」」」」」」

日も傾いてきた律狩中学校の校庭に少年少女の声が響いた・・・・・。




**********************:

エピローグ

翌日———

「おらァ!もっと早く走れやァ!!」
「も、もう限界です・・・。きつい・・・。」
「ああ゛?もっと根性見せろやァ!!」

じゃんけんに負けに負けまくり、最下位になって特別メニューを死に物狂いでこなす・・・僕の姿があった。

結果  1、友美 2、灯 3、あやめ 4、詩子 5、花火 6、雪乃 7、博人


〜チャットルーム〜

入室者2人 あああい さん ジャンイ さん



あああい【www で?まだあのキチガイクロスカントリーしてんの?流石だね♪】
ジャンイ【キチガイとは言いますな。貴方が考えたイベントなのに。】
あああい【や あれはお前隼威や六景をいじめたくて だよ】
ジャンイ【おい(汗)】
あああい【まさか伝統になるとは思わなくて ねぇ】
ジャンイ【まだ伝統とは言えませんよ。】
ジャンイ【あの二年生がちゃんとできるか不安で、】
ジャンイ【思わず主催側に立っちまったんですけど。】
あああい【別に結構だよ 空土や任内の坊ちゃんも楽しんだんだろ?】
あああい【オレは皆が楽しんでくれればそれでいいんだよねぇ】
ジャンイ【・・・・・。】
ジャンイ【ホント呆れるな。】
ジャンイ【空土があんなに歪んで育っっちまったのもあんたの責任ですよ。】
あああい【否定はしないよ♪ ってかそうだしねぇ】
ジャンイ【張りあいないな。お前。】
ジャンイ【あんたのまいた種は芽を出すどころか他の植物の栄養を根こそぎ奪ってますよ。】
あああい【そりゃありがとうwww なんだか照れるねぇ】
ジャンイ【褒めてねえわ!!皮肉にもなってねえストレートな貶しだわ!!】
あああい【気持ち良くなったところで今夜は寝るよ】
あああい【学生当時のIDでこのチャットルームに入れると知れた事だしね】
あああい【じゃ おやすみ ノシ】

———あああい さんがログアウトしました

ジャンイ【・・・・。】
ジャンイ DM toあああい 【ホント勝手な野郎だな。1、2回ぶっ飛ばすぞ。】
ジャンイ【まあ、面白いからいいとするか。】
ジャンイ【これからもよろしくおねがいしますよ。】
ジャンイ DM toあああい【なあ、西首龍介さんよぉ。】
ジャンイ【では俺も寝るとするか。】

———ジャンイ さんがログアウトしました

———現在 チャットルームには 誰もいません
———現在 チャットルームには 誰もいません
———現在 チャットルームには 誰もいません

第二章、完