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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *歌えない人魚姫* オリキャラ募集中 ( No.26 )
- 日時: 2012/06/04 00:31
- 名前: マリン ◆eVFVquZhMQ (ID: iAb5StCI)
話がころころ変わってる件。
第四話 消えない傷跡
—数日後—
私は自分の部屋のベッドに横になっている。
「…………」
私の手は包帯でグルグル巻きにされている。
「…………」
メイ……。
どうして……?
なんであんなこと言ったの?
——コンコン
そんなことを考えていると、ノックの音が聞こえる。
声の出ない私が「入っていいよ」という合図は鈴を鳴らすこと。
チリン チリン
鈴を鳴らすとお母様が入ってきた。
「ナナ……。」
お母様、心配そう。
でも、大丈夫。
私は……大丈夫だけど。
メイは……。
「誰にやられたの?」
私は誰にやられたのか言えなかった。
やっぱり……友達だから言えない。
「ナナ……。」
あれから私は人間の事をお母様に聞いてみた。
剥製のことについても……聞いた。
分かったんだ、私。
人間がどれだけ怖い生き物か。
私は……人間が大嫌いになった。
「そう、ナナはやった人を庇うの。」
コクンと頷いた。
「……その人の為を想ってるならそれは大きな間違いよ。
その人は……またこんなことを仕出かすかもしれない。」
違う! メイはこんなこと二度としない!
「……そうなの。」
—翌日—
目を覚ますと……そこは私の部屋。
まあ私ここで寝てたからここにいるに決まってるんだけどね。
でもなんか……お城が静か。
いつもは煩いぐらい賑やかなのに。
不思議に思って広間に降りてみる。
そこには……誰も居ない。
「?」
なんでいないんだろう……。
王座にもお母様とお父様いないし……。
買い物とか?
でも……それにしてもみんないないってのはおかしいよね。
全員で旅行?
そんな馬鹿な。
……まあ、帰ってくるでしょ。
——その後……いつまで経ってもみんなが帰ってくることはなかった。
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