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Re: —歌えない人魚姫—【イラスト募集です】 ( No.68 )
日時: 2012/08/08 15:13
名前: マリン ◆eVFVquZhMQ (ID: iAb5StCI)
参照: https://twitter.com/nekonana37/status/227352106896609280/photo/1

第八話         恐怖の対象……じゃない?


「…………!」

どんどん足音は近づいてくる。
もう隣の部屋まで来てると思う……。

やだ、やだ……。
そんなことを考えながら私は、扉を凝視していた。

ガチャリ

扉が開いた。
入ってきた男とバッチリ目が合う。


暫く時間が止まったような気がしていた。
やがて男が口を開いた。

「……誰だ、お前」

「…………」

怖い、ただただ怖い。
嫌だ……!

「答えろよ」

男が近づいてくる。

近づかないで、殺さないで!
言葉が発せないって……不便。

私は力なくその場に座り込んでしまった。
上から見下ろされてる感が怖いが、立ち上がれない。

「返答しだいではムショに入る事になるぞ?」

「…………!」

私は必至で言葉を発そうとした。
でも、相手には口をパクパクさせているようにしか見えていないだろう。

「泥棒が」

目が怖いっ……!
紅色の目が私を睨みつける、それが怖い。

「…………」

でも、私は何も言えなかった。
声が出ないのだ、言えるはずもない。

「声出ないのか」

……私は黙って頷いた。

「……まあ薄ら分かってたけど。
 お前、俺が怖いだろ?」

また頷いた。
なんでこの人は私の思っていることを当てられるんだろう……?

「はあ……。」

男はため息をつきながら頭を押さえ、呟いた。

『こいつ、人間じゃねーな……』

!?
私は何回も頷いた。

なんで分かるの!?

「は!? 図星!?」

この人、なんか面白いな……。

——もう私は恐怖という物がこの人に対して無くなっていた。

「……俺は北風 碧斗。
 お前は?」

「…………」

『ナナ』と言いたいが、言えない。
その時目に映ったのは『7』という数字。

確か、あれの読み方は……!

「…………!」

私は7という数字を指差した。

「数字の7……? なな……お前、ななって言うのか」

そう、そうだよ!
あれ……人に名前呼んでもらったのって……何年ぶりだ?

いつも『赤魚』だったから……。

「にしてもボロっちい服だなぁ」

むぅ。
こんなボロの服着たくて着てるわけじゃないやい!

人間になった時何でか着てたんじゃん!

「破れてるじゃねーか」

笑ってるし!
あんたさっきの怖い態度どこ行った!?


いや、私も変わったけどさ!

「あはは、服持ってきてやるからちょっと待ってろ。」

そう言って私の頭を撫でた。
その手は優しくて、泣きそうになった。

今まで……恐怖しか感じていなかったから。


なんでこの人はこんなに優しくしてくれるんだろう?
私なんかに優しくしてくれるんだろう?


……ありがとう。

ポロッと涙が出てきた。

「うお!? どうしたなな! 泣くな〜」

碧斗が慰めてくれる。

私は優しさに感動した。
ありがとう、って言いたかった。

「お前はまだ小さいんだから、な!」

……は?

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さすがに酷い文章だと思うわ……これはorz
まず何この心情の変化のあっさりさ!!

ななが人間怖がってるのにそんな早く信頼すると思うのか俺←
後碧斗の態度も変わり過ぎだろ!

睨んでたんだぜ!?
信じられないだr(ry