コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: —歌えない人魚姫—【イラスト募集です】 ( No.88 )
- 日時: 2012/08/22 01:13
- 名前: マリン ◆eVFVquZhMQ (ID: iAb5StCI)
- 参照: 睡眠を邪魔されたマリンは衰退しました。
第十話 私も君も
……なんで。
碧斗には親がいないんだろうか。
「だから何も気にすることないって!」
笑っている碧斗。
そんなことを平然と言える、そして笑える。
何でそんなことができるの?
「お腹空いてないか? さっきレモン皮のままかじってたもんな」
そんな言葉が通り過ぎるように聞こえた。
無意識に頷くと、碧斗が、
「じゃあなんか作ってくるから待ってろ!」
と言い、下に降りて行ってしまった。
私はベッドに座り、考え込んでしまう。
……私は親がいないなんて声が出たとしても言えないだろう。
例え言えたとしても、笑えないだろう。
君も私も、親がいないのに。
どうして違うの?
足をぶらぶら揺らし、ボケッーとしていると、下から『できたぞー』の声。
あ、行かなきゃ。
—下の階—
私は机の前に座り込んでいた、隣にはニコニコしている碧斗。
机に置いてあったのは、野菜がのった茶色の長細い物が皿に乗った物だった。
何かは分からなかったが、美味しそうな物だということは分かったので、食べようと思えた。
あれ……これ何で食べればいいんだ?
海藻しか食べてなかったから……な。
人魚の世界では手で食べてたけど、これベタベタしてるし。
んー……?
「どうした? 食べないのか?」
碧斗が不思議そうに私の顔を覗き込む。
「焼きそばっていうんだ、美味しいぞ。」
説明をされましても……。
何で食べるか分からないので。
食べさせて、とこの年で頼むわけにもいかんし。
やばい、冷や汗が垂れてきた……。
「食べさせてほしいのか?」
!?
私はブンブンと頭を横に振る。
14歳ですよ! 14歳!
「……もしかして、何で食べるか分からないとか。」
「!」
それそれ!
目をキラキラさせて頷くなな。
「はあ?
人間じゃないらしいけど、まさか箸も使わない国にいたとは。」
〝はし〟?
何だそれ。
「口開けろ。」
え、口開けたら入ってくるシステム!?
なんて便利なんだ!!(感動)
焼きそばという物に向かって口を開けた。
「そっちじゃなくて……」
呆れ顔の碧斗。
「?」
違うの?
なんで?
「俺に顔向けて口開けろ。」
碧斗に向かって口を開ける。
なんか恥ずかしい……。
でもこれで口に物が入ってくるシステ……、
「はい」
言い終わる前に焼きそばを口につっこまれた。
食べさせてくれるつもりだったのか……(多分)同い年の奴に食べさせられたのか……。
「どうせ箸使えないだろ?」
もうやだ恥ずかしい……。
少し顔を赤らめながら焼きそばを食べた。
——美味しい。
こんなの食べたことない!
まさか世界で一番美味しい食べ物とか!?
やべえ……まじ碧斗様ありがとうございます。
—で、食べ終わり—
美味しかったあ!
「さて、これから営業始めるか。
今日も忙しくなるぞ。」
営業……は知ってるけど!
何で営業?
首を傾げていると、碧斗が言った。
「俺海の家の主人とモデルやってんの。
今日は海の家な。」
海の家ってなんだよ。
モデルは分かるよ! それぐらい。
人魚の世界でもイケメンがモデルやってたりしたなあ……。
中でもフィーデルはそれはそれは美形で(以下略)
とりあえず、営業ってのを見たいっ!
というか手伝いたい!
せめてもの恩返し、にね。
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更新早くするとか言ったのにさぼってスミマセンでした、反省してます。
てかツイッターやってました(笑)
今日は特別に私がネタ考えるときの過程を紹介します。
①即興
これだけ。
ほぼその場で考えてつくってます、ぶっちゃけ適当です。
そのせいで矛盾が多いですけどww